バガヴァッド・ギーターとは?

インドの数多い聖典のうち、最も重視されているものの一つで、宗派を超えて尊重されてきました。
インドの二大古典叙事詩のひとつである『マハーバーラタ』の中に編入されていて、18章700詩節から成っています。

親族間の大戦争の最中、この戦争に疑問を抱き戦意を喪失したアルジュナに対し、 御者として随行していたクリシュナ神(バガヴァッド)は、この戦争の意義を説きアルジュナを納得させる。 戦争という場面を借りて、私たち個々人の内面にある葛藤と、それを克服し悟りを得る道を示したのが『ギーター』です。

本文中には、インド哲学の重要な概念がコンパクトに凝縮されています。歴代のインド思想家、政治的指導者はもとより、世界中の思想家や作家にも大きな影響を与えてきました。 日本では、あまり一般には知られてきませんでしたが、近年ヨーガへの関心や仏教のルーツとしてのインド哲学への興味の高まりと共に、 精神的なよりどころとして『ギーター』を愛読する人が増えています。

『バガヴァッド・ギーター』は、万人にとって普遍の真理を示す書物であるといえるでしょう。




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